【コラム】もう迷わない!MTG版 真贋鑑定の達人になる方法
こんにちは、OwlMTGです! 最近は海外の通販サイトやフリマサイトでもカードの購入が容易になり、相場よりも比較的安価で手に入れることが可能になりました。 皆様の中にもフリマサイトで高額カードの購入をされたり、検討したことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか。 一般に「実物を見てから買え」と言われていますが、そう言われてもどこをどう見ればいいのか、何をもって店を信頼すればいいのか、といった疑問を持たれる方もいるかと思います。 今回は偽造カードの構造と私がオススメする真贋鑑定の手法についてお話します。 手法を列挙するだけではなく”なぜこうなるのか“といった理由付けまでしっかりやっていきますのでよろしくお願いします。 なお、この記事の作成にあたって印刷所で業務経験のある、やぎ丸様に印刷に関する知識をご教授いただきました。 やぎ丸様は経歴を生かし真贋鑑定法の紹介動画作成に注力されております。 やぎ丸様のSNS Twitter:やぎ丸@元印刷工がトレカの偽物やエラーの動画作ってます Youtube:やぎ丸【元印刷工がトレカを解説】【ポケカ】 ご協力ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。 この記事を読むと 偽造カードの特徴 精度の高い真贋鑑定の方法 カードの印刷手法と特徴 がわかります。 では、早速本編にまいりましょう! 1.一般的な真贋鑑定の方法とそれらの欠点 まず初めに念頭に置いておいていただきたい事があります。それは”これだけやっていれば問題ない”という鑑定方法は存在しないということです。 真贋鑑定を行う際に重要な考え方としてはいくつかの手法を組み合わせ総合的に判断する事が重要です。 絶対に感覚で判断したりするのはやめましょう。本物と偽物を判別した際は必ず理由付けをしてください。 一般に真贋鑑定に用いられる5つの方法をご紹介します。これらは認知度が高い方法ですが、★がついている真贋方法は特に私の中で信頼性が低いと考えているものです。 (1)ライトテスト 暗所でカードの裏面からブルーライトを当て、その透過率を見るというものです。正規品は光が透過して内部にある青紙が透けて見えるという特徴があります。一方で偽造カードは透過率が低かったり、中のブルーカードが見えないという特徴があると言われています。 (2)グラムテスト カードの重さを測って真贋を見分ける方法です。MTGのカードの重さは1.65g~1.80gとなっており、この範囲に収まらないものは偽造の可能性があります。しかし、偽造カードの中にも規定値内の重さのものも存在し、かつカードの摩耗や室内の湿 度によって重さが変動するため”規定値に収まっているからOK!”、と手放しに信用できるものではありません。 (3)ベンドテスト ★ カードの上下部分を持ちゆっくりと内側に曲げる方法です。カードの上下が接着してから手を離すと正規品はゆっくりと元の状態に戻り、偽造カードはこの手法を行うと折れ目がつくと言われています。 多くの動画や記事などでこの方法が紹介されていますが、力加減次第では正規品にも折れ目がつく可能性があり、かつ高額カードで試すには非常に危険であること、偽物でもベンドテストをクリアする個体は沢山あることから信用度は低くおすすめできません。 (4)カラーリングチェック ★ 私の意見ではこのチェック方法については真贋手法とは言えないと考えております。 カラーチェックの弱点 ・個々人、性別によっても見える色の数や見え方は変わる ・機材を使うわけでもないため初心者さんの方が行えるものでもないため...